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基本を見つめ直そうシリーズ第12弾「レッスン用語のマジックに惑うな」後編

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Ver.ダウンスイングの不思議

ハンドファーストの不思議

Q なぜインパクトはハンドファーストにするべきなのでしょうか?

A ハンドファーストには出球の管理がしやすくなるメリットがあります

手首をリリースするポイントがターゲット側(左股関節〜左腿前)にあることで、クラブフェースの向きがスクエア〜オープンで出球を管理しやすくなる。

ゴルフスイングはインパクトで手首が必ずリリースしますが、この左手と右手が入れ替わる瞬間がハンドファーストの正体。手首を柔らかくリリースするのはヘッドを走らせるためであり、そのリリースポイントがターゲット側(右打ちなら左股関節前など)ならスイングを正面から見た時にハンドファーストのポジションとなるのです。

基本的には、ハンドファーストを目指した方が有利です。そのワケは二つあり、一つ目はスイングの最下点がボールよりも目標側におけ、しっかりボールにアタックできるから。そして二つ目が、手首をリリースするポイントがターゲット側(左股関節〜左腿前)にあった方が、クラブフェースの向きがスクエア〜オープンにしかならず出球を管理しやすいからです。

リリースポイントが身体の正面や右サイドにあると、スクエア〜オープンに、クローズという要素が加わってしまうため、左へのミスを防ぐため(右打ちの場合)にも、ハンドファーストのインパクトを意識した方が良いのです。

Ver.スイング全般の不思議

振る動作の不思議

Q “手打ち”は悪ですか?

A “手打ち”はアマチュアゴルファーにとって正義の場合が多々あります。

「手打ちはダメ」・・・
よく耳にするレッスンの指摘ワードですよね。

一般的に腕と体が同調するという動きは、腕と体の運動量が同じであることを言います。しかし、この動きは体に柔軟性のある若いアスリートの特権と言えるのです。
一般的に体の柔軟性が失われていく加齢とともに、「手打ち」を実践した方が上手くいく場合も多々あります。

例えば、体がほとんど動かず腕だけでスイングしているとしても、正しく腕を使っているのであれば、「手打ち」はネガティブワードにはなりません。現実、腕の運動だけでもボールを飛ばすことは十分に可能ですし、腕だけでスイングしても70台でラウンドする熟練者がいる事実が、ゴルフが「手打ち」でも問題ないことを何より物語っています。
とくに中高年以上のゴルファーは、体の動きよりも腕の使い方やクラブの動きを洗練させた方がスコアメイクの近道である可能性もあります。正しく腕が振れてスイングできるなら、「手打ち」はノープロブレムですよ。

正しい「手打ち」とは
正しい腕の使い方の鍵となるのは手首を返すポイントとタイミング、そしてインサイドからクラブを振ることにあります。別ページでご説明したハンドファーストの動きを実践し、クラブをスイングプレーンに沿ってスイングすることを覚えましょう。

とはいえ・・・
「手打ち」は問題ないとお伝えしましたが、腕力がない女性などは体の運動量を使った方が、やはりパワーは発揮されます。体の前に腕とクラブが常にある関係性を維持しながら振りましょう。

スイング始動の不思議

Q スイングは下半身リード・・・なかなか体現できません。

A グリップエンドから下げる感じを意識してみてください

グリップエンドから始動
⬇︎
グリップエンドから始動
⬇︎
自然と下半身がリードしている

下半身リード、ゴルフスイング理論の定番です。実際、私のスイングは左足を踏み込んでダウンスイングを始動していますが、あまりそれを強く意識はしていません。

例えば、それなりにパワーのある男性アマチュアゴルファーに「ドライバーで160ヤードを飛ばしてください」とお願いすると、きっと下半身の動きを考えず、プレーン上でクラブを大人しく振ってインパクトするはずです。その動きはダウンスイングの始動でグリップエンドから下げていく感じ。
自然とヘッドが遅れるようなスイングを腕だけで上手に振るはず、この動きでOK。ゴルフスイングにおいて最も遅れてくるのはクラブヘッドであること。ヘッドが遅れてくる=体とのパワーの連動があり、その動きは自然と下半身でリードするものなのです。

目線の不思議

Q インパクトでボールは凝視するべきですか?

A スイングの属性によってベストな目線は異なります

ダウンスイングがフラット軌道
➡︎ボールは意識する程度

ダウンスイングがスティープ軌道
➡︎ボールをしっかり見ておきたい

インパクトまでボールを見ておくべきか…これはスイングタイプによってベストが異なります。

一つの基準はダウンスイングのプレーンから判断できます。ダウンスイングがスティープ(縦軌道)なゴルファーは、スイングの性質としてつかまる要素を+させたいために、インパクトまでボールをしっかり見ておきたい。

一方、ダウンスイングがフラット気味(横軌道Xでボールをつかまえる要素が強いゴルファーは、インパクトでボールをあまり見ないことで、つかまり度合いを相殺できます。アマチュアのみなさんはご自分のスイングタイプを映像などで確認して、スティープかフラットかスイングの属性を知っておくといいでしょう。

視覚のキープで最下点を作る素振り
ダフりやトップなど打点が不安定な方は、スイングの最下点が定まっていないため、しっかりボールを見る、つまり視覚を利用することも大切です。トレーニングとして推奨するのは素振りです。スタンスの真ん中からやや左サイドに固定の目標物を置き、しっかりそこを目で見ながら、ヘッドを反復動作で当てるドリルです。

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